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( エコキュート給湯器 )

2026/3/10 エコキュートとガス給湯器の違いは?機能・費用・使いやすさを徹底比較

現在、日本の住宅における主流の給湯システムといえば「エコキュート」と「ガス給湯器」の2種類です。しかし、「エコキュート」と「ガス給湯器」の具体的な違いが分からず、どちらを選ぶべきか迷ってしまう方も少なくありません。

この記事では、エコキュートとガス給湯器の仕組みをはじめ、初期費用や光熱費といったコスト面、さらに日常的な使い勝手の違いについて徹底的に比較しました。

エコキュートとは?

エコキュートとは、電気と大気中の熱を利用してお湯を沸かす給湯システムの総称です。正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」と呼ばれ、屋外の「ヒートポンプユニット」と、お湯を貯蔵する「貯湯タンクユニット」で構成されています。

エアコンにも使われるヒートポンプ技術を応用しており、屋外の空気の熱を冷媒(二酸化炭素)で取り込み、圧縮機で高温にして水に熱を伝えてお湯を作り出す仕組みです。電気だけでヒーターを加熱する従来の電気温水器と比べ、空気の熱を活用するため消費電力を少なく抑えられる特徴を持っています。

エコキュートに関する詳しい仕組みや基礎知識については、以下の記事をご参照ください。

エコキュートとは?ヒートポンプでお湯を温める仕組みを詳しく解説

ガス給湯器とは?

ガス給湯器は、都市ガスやプロパンガス(LPガス)を燃焼させてお湯を作る設備であり、日本の住宅に古くから広く普及しているお馴染みの機器です。

最大の特徴は、水栓を開けた瞬間に内部のバーナーが着火し、配管を通る水を直接加熱する「瞬間式」を採用している点にあります。事前にお湯を沸かして貯めておく必要がないため、使いたい時に必要な分だけ連続して給湯できるのが強みと言えるでしょう。

ガス給湯器の特徴については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

ガス給湯器とは?お湯を沸かす仕組みや電気・石油給湯器との違い

また近年では、これまで捨てていた排気熱を再利用してあらかじめ水を温めることで、少ないガス消費量でお湯を沸かせる高効率モデル「エコジョーズ」も主流になってきました。エコジョーズを選ぶことで、毎月のガス代を抑える効果が期待できます。

エコジョーズについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

エコジョーズとは?お湯を沸かす仕組みや号数、価格、デメリットを解説

エコキュートとガス給湯器の機能の違い

エコキュートとガス給湯器における機能面の違いをまとめると、以下の通りです。

比較項目 エコキュート ガス給湯器
熱源と燃料 大気中の熱と電気 ガス(都市ガスまたはプロパンガス)
お湯の作り方

(給湯方式)

貯湯式

深夜にまとめてお湯を沸かし、タンクに貯蔵しておく方式。

瞬間式

水栓を開けた瞬間に、必要な分だけその都度お湯を沸かす方式。

設置に必要なスペース 広い

ヒートポンプユニットと貯湯タンク用の基礎工事と十分なスペースが必要。

省スペース

本体がコンパクトで、外壁や狭い隙間、パイプスペースへの設置が可能。

お湯の勢い(水圧) やや弱い〜標準

タンク保護のため減圧弁を通す構造。水圧を高めた高圧給湯タイプもあり。

強い

水道管の圧力をそのまま利用する直圧式のため、水圧が落ちにくい。

湯切れのリスク あり

タンク内のお湯を使い切ると、新たにお湯を沸かすまでに時間がかかる。

なし

水道とガスが供給されている限り、連続して無制限にお湯を出せる。

災害時の活用

(断水時)

タンク内の水を非常用水として、トイレの流し水などに利用できる。 タンクがないため、断水時に機器から直接水を取り出すことはできない。
稼働音の発生タイミング 主に深夜

お湯を沸き上げる夜間から早朝にかけて、ヒートポンプから低周波音が発生する。

お湯を使用する都度

お湯を使用している間に、本体から燃焼音や排気音が発生する。

エコキュートとガス給湯器の費用面での違い

続いて、給湯器を選ぶ際の大きな基準となる費用面について、「初期費用」「光熱費」「トータルコスト」の3つの視点から比較していきます。

違い①【初期費用(導入コスト)】はガス給湯器のほうがお得

新たに給湯器を設置する際の導入コストに関しては、ガス給湯器の方が安く抑えられる傾向にあります。

ガス給湯器は本体構造がシンプルであり、既存の配管をそのまま流用しやすいため、大掛かりな工事になりにくいのが特徴です。一般的なガス給湯器の初期費用の相場は、およそ15万円から25万円程度に収まります。

一方、エコキュートは精密なシステムを搭載している分、本体価格が高く設定されています。それに加え、重量のあるタンクを支えるためのコンクリート基礎工事や200Vの専用電気配線工事なども必要となるため、エコキュートの初期費用の相場はおよそ35万円~70万円程度を見込んでおく必要があります。

違い②【光熱費(ランニングコスト)】はエコキュートのほうがお得

毎月のお湯にかかるランニングコストに着目すると、エコキュートの方が経済的です。

ガス給湯器の月々のガス代は、都市ガスでおよそ5,000円から7,000円程度が目安となります。ただし、単価が高いプロパンガスの環境では、8,000円から1万2,000円程度まで上がるケースも珍しくありません。

その点エコキュートは、空気の熱を効率よく使いつつ割安な深夜電力を組み合わせて稼働するため、月々の電気代はおよそ2,000円から3,000円程度に抑えることが可能です。年間を通して平均化すると、エコキュートのほうがガス給湯器よりも日々の負担は軽くなります。

エコキュートで月々にかかる電気代について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

エコキュート1ヶ月の電気代はやばい?高い原因と節約法・シュミレーション

違い③【トータルコスト】10年間の長期的な目線ではエコキュートがお得

給湯器の標準使用期間である10年を基準とし、初期費用と光熱費を合算したトータルコストで比べてみましょう。

仮にガス給湯器(都市ガス)の初期費用を20万円、月々のガス代を6,000円とした場合、ガス給湯器の10年間のトータルコストは約92万円となります。なお、プロパンガスで月1万円かかっているご家庭であれば、約140万円に達する計算です。

それに対してエコキュートの初期費用を50万円、月々の電気代を2,500円とした場合、エコキュートの10年間のトータルコストは約80万円に収まります。

導入費用こそエコキュートの方が数十万円高いものの、月々のランニングコストの差額により、約5年から7年でその差を回収できる見込みとなります。10年間の長期的な目線で考えた場合、エコキュートの方が経済的な負担を減らせる可能性が高いと言えます。

エコキュートとガス給湯器の使いやすさを徹底比較

ここからは、コスト面だけでなく、日常生活における実用性や使い勝手についても、エコキュートとガス給湯器を比較していきます。

比較①【お湯の勢い(水圧)】直圧式のガス給湯器の方がシャワーの水圧が強い

ガス給湯器は水道管の圧力をそのまま利用する「直圧式」を採用しているため水圧が強く、2階以上の浴室でも快適なシャワーを利用できます。複数の場所で同時にお湯を出しても、水量が減りにくい安定した構造です。

一方、エコキュートはタンクを水圧から保護するために減圧弁を通す仕組みになっています。そのため標準タイプでは、ガス給湯器と比べてシャワーの勢いが少し弱く感じられる場合があります。水圧を重視されたい方は、圧力を高めた「高圧給湯タイプ」の機種を選ぶことでこの不満を解消できるでしょう。

比較②【湯切れの心配】エコキュートは湯切れのリスクあり/ガス給湯器は無制限

エコキュートはタンクの容量分しかお湯を使えないという制限があります。来客が宿泊した際や年末の大掃除などで一度に大量のお湯を消費すると、タンク内のお湯を使い切る「湯切れ」を起こすリスクが伴います。再度沸き直すまでに時間がかかり、日中の割高な電気料金が適用されてしまう点にも注意が必要です。

対するガス給湯器は、水道とガスが供給されている限りお湯が尽きる心配はありません。お湯の残量を気にかけることなく、好きなタイミングで無制限に使える安心感があります。

比較③【運転音と設置場所】深夜稼働のエコキュートは騒音への配慮が必要

ガス給湯器はお湯を使う時だけ稼働する仕組みであり、本体サイズもコンパクトに設計されています。そのため、狭い通路や限られたスペースにもすっきりと設置しやすいのがガス給湯器の利点です。

一方のエコキュートは、電気代の安い深夜に数時間かけて連続稼働する仕様上、約40デシベルの機械音(低周波音)が長期間発生します。静まり返った深夜には音が響きやすいため、隣家の寝室の近くを避けるなど設置場所への配慮が欠かせません。また、巨大なタンクとヒートポンプユニットを安定して置くための十分なスペースも確保しておく必要があります。

わが家はエコキュートとガス給湯器どっちが向いてる?

これまで解説してきたそれぞれの機能、費用、使い勝手の特徴を踏まえ、どのような環境やライフスタイルのご家庭にどちらの給湯器が適しているのかを整理します。

エコキュートが向いているご家庭の特徴

ランニングコストが安いエコキュートは、以下のようなご家庭にオススメです。

①オール電化住宅や太陽光発電を導入しているご家庭

すでにガスコンロではなくIHクッキングヒーターを使用しているご家庭や、これから新築やリフォームでオール電化住宅にする予定がある場合は、エコキュートが有力な候補となります。ガス契約そのものを解約することで、毎月発生するガスの基本料金(約1,000円〜2,000円程度)を完全にゼロにすることができます。

また、ご自宅の屋根に太陽光発電システムを設置している場合、日中に発電して家庭内で使いきれずに余った電気を使って、エコキュートのお湯を沸かす設定に変更できる連携機種も増えています。余剰電力を安い単価で売電するのではなく、お湯を作るためのエネルギーとして自家消費することで、光熱費をさらに抑える効果が期待できます。

②お湯の使用量が多く、毎月の光熱費をしっかり節約したいご家庭

4人以上の家族など人数が多く、毎日のお風呂の湯張りに加えて、朝晩のシャワーやキッチンでの洗い物などで定期的にお湯を一定量消費するご家庭は、ランニングコストの削減効果が大きくなります。

特に現在プロパンガスを利用しており、冬場のガス代の負担が大きいと感じているような場合は、エコキュートへ交換することで月々の光熱費を半額以下に抑えられる可能性が高いです。日々の光熱費の支払いを減らしたいという目的が明確なご家庭に向いています。

③貯湯タンクとヒートポンプの設置スペースを確保できるご家庭

エコキュートを安全に設置し、近隣への音の配慮を行うためには、適切な設置環境が必要です。貯湯タンクを安定して自立させるためのコンクリート基礎を打設できるだけの敷地の広さと、ヒートポンプユニットの周りに空気の通り道(ショートサーキットを起こさないための空間)を確保できるスペースがあることが条件となります。

都市部の密集地ではなく、隣の家との境界線まで十分な距離を確保できる一戸建て住宅にお住まいのご家庭に適しています。また、薄型タイプのタンクを選ぶことで狭い通路に設置できる場合もありますが、標準的な角型タイプよりも少し価格が高くなる傾向があります。

ガス給湯器が向いているご家庭の特徴

初期費用が安くコンパクトなガス給湯器は、以下のようなご家庭にオススメです。

①初期費用(本体代・工事費)をできるだけ安く抑えたいご家庭

現在お使いの給湯器が突然故障してしまい、手元のまとまった出費を最小限に抑えたい場合には、初期費用の安いガス給湯器が適しています。エコキュートの設置には高額な機器代金に加えて、基礎工事のコンクリートを乾かすための養生期間を含め、工事日程が数日にわたることもありますが、ガス給湯器であれば在庫があれば半日程度の短い工事ですぐにお湯が使えるようになります。

また、数年以内に引っ越しや家の建て替え、リノベーションなどを予定しており、10年といった長期間にわたるトータルコストの回収を見込んでいない場合も、初期費用の安いガス給湯器を選ぶ方が経済的な負担は少なくなります。

②シャワーの水圧を重視したりお湯の使用量が多いご家庭

2階や3階に浴室があり、快適に強いシャワーを使いたいという水圧へのこだわりがある方には、水道直圧式のガス給湯器が向いています。

また、家族の帰宅時間がバラバラで一日に何度も追い焚きを繰り返したり、週末にスポーツなどで頻繁にシャワーを使ったり、来客が宿泊する機会が多かったりと、日によってお湯の使用量が大きく変動するご家庭でも、湯切れを気にする必要がないガス給湯器の方がストレスなくお湯を使うことができます。

③マンションや狭小住宅など設置スペースが限られているご家庭

都市部の住宅密集地にある狭小住宅や、敷地内にエコキュートの大きなタンクを置く余裕がないご家庭では、コンパクトなガス給湯器が現実的な選択肢となります。

また、集合住宅(マンションやアパート)にお住まいの場合、共用廊下のパイプシャフト(PS)内やベランダの指定された場所にしか給湯器を設置できないという管理規約が定められていることがほとんどです。エコキュートの設置が物理的に難しい環境であっても、ガス給湯器であれば既存の省スペースにすっきりと収めることが可能です。

エコキュート・ガス給湯器の導入・交換ならライフテックサービス

エコキュートとガス給湯器は、それぞれ仕組みや費用、得意とする環境が異なります。エコキュートは初期費用がかかるものの、高い省エネ性能と安い深夜電力を活用することで、長期的な光熱費を抑える効果があります。一方のガス給湯器は、初期費用が安く済み、省スペースで設置でき、いつでも湯切れを気にせず一定の水圧でお湯を使えるという利点があります。

ご自宅の環境にどちらの給湯器が適しているのか判断に迷われた際や、設置に関する具体的なお見積もりをご希望の場合は、専門的な知識を持った施工業者へ相談することをおすすめします。給湯機器の販売から事前の現地調査、安全な設置工事、交換後のアフターサポートまで、ご自宅の設備に関するお悩みがありましたら、ぜひライフテックサービスへお気軽にお問い合わせください。

ライフテックサービスは、エコキュートやガス給湯器の新規設置・交換を専門に行うプロフェッショナル集団です。

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この記事を書いた人
ライフテックサービス広報スタッフ
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