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( エコキュート )

2025/8/4 2025年最新!エコキュートのメリット・デメリット6選を徹底解説

「毎月の光熱費、どうにかならないかな…」

「エコキュートってよく聞くけど、本当に元は取れるの?」

そんな疑問や不安をお持ちではありませんか?光熱費が高騰し続ける今、給湯器選びは家計を左右する重要な決断です。でもご安心ください。

この記事では、給湯器の専門家が2025年の最新情報(補助金制度など)を踏まえ、エコキュートのメリット6つと、見落としがちなデメリット6つを徹底的に解説します。

この記事を読めば、エコキュートのメリット・デメリットが全てが分かり、あなたの家庭に本当にエコキュートが合っているのかを判断できるようになります。後悔しない給湯器選びのために、ぜひ最後までご覧ください。

 

■そもそもエコキュートとは?

エコキュートとは、空気の熱を利用してお湯を沸かす、環境に優しく経済的な家庭用給湯システムのことです。正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といいます。

最大の特徴は「ヒートポンプ技術」にあります。

エアコンの室外機のような見た目の「ヒートポンプユニット」が、屋外の空気から熱エネルギーを取り込み、その熱を使ってお湯を沸かします。電気ケトルのように電気の力だけでお湯を沸かすのではなく、空気の熱を”ポンプ”のように汲み上げて利用するため、非常に少ない電力で効率的にお湯を作れるのです。

そして、沸かしたお湯は「貯湯タンク」に貯めておき、必要な時にキッチンやお風呂に供給します。

より詳しい仕組みや歴史については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

エコキュートとは?ヒートポンプでお湯を温める仕組みを詳しく解説

 

■エコキュートの6つのメリット

 

それでは早速、エコキュートを導入する具体的なメリットを6つご紹介します。光熱費の削減から災害時の備えまで、その魅力を詳しく見ていきましょう。

 

①深夜電力の活用で月々の光熱費を削減

エコキュート最大のメリットは、なんといっても月々の光熱費を大幅に削減できる点です。

多くの電力会社では、電気の使用量が少ない深夜帯(一般的に23時〜翌7時頃)の電気料金を割安に設定したプランを提供しています。エコキュートは、この電気料金が安い深夜の時間帯に1日分のお湯をまとめて沸き上げて貯湯タンクに貯めておくため、日中に比べて電気代を大きく節約できるのです。

どれくらい安くなる?ガス給湯器との比較

給湯器の種類 年間給湯コスト(目安)
エコキュート 約24,000円
都市ガス給湯器 約78,000円
プロパンガス給湯器 約130,000円

※地域や使用状況、契約プランにより変動します。

上記のように、ガス給湯器と比較して年間数万円単位での節約が期待できます。特に、現在プロパンガス(LPガス)をご利用の家庭では、エコキュートに切り替えることで光熱費を劇的に抑えられる可能性があります。

この経済性の高さが、エコキュートが選ばれる最大の理由と言えるでしょう。

なお、エコキュートの電気代についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【徹底解説】エコキュートの電気代は実際に高いの?電気代が高くなる原因と対処方法

 

②ヒートポンプ技術で環境に優しくCO2を削減

エコキュートは、ヒートポンプ技術によって空気の熱エネルギーを利用します。投入する電気エネルギーの3倍以上の熱エネルギーを生み出すことができるため、非常にエネルギー効率が高いのが特徴です。

従来の燃焼式給湯器(ガス給湯器や石油給湯器)のように、お湯を沸かす際にCO2(二酸化炭素)を排出しないため、地球温暖化防止に貢献できます。

例えば、4人家族がガス給湯器からエコキュートに交換した場合、年間で約500kgものCO2排出量を削減できるという試算もあります。これは、杉の木約36本が1年間に吸収するCO2量に相当し、ガソリン車で約2,500km走行した際の排出量に匹敵します。エコキュートを選ぶだけで、環境のために大きな一歩を踏み出せるのです。

環境への配慮が求められる現代において、エコキュートは家庭でできる具体的なエコアクションの一つと言えるでしょう。

 

③災害時の断水でもタンクの水を非常用水にできる

地震や台風などの自然災害でライフラインが止まってしまった際、エコキュートは非常に心強い存在になります。

エコキュートの貯湯タンクには、常に数百リットルのお湯または水が貯められています。そのため、万が一断水が発生しても、タンク内の水を非常用の生活用水として利用することができるのです。

タンク容量 使用人数の目安
370L 3〜5人家族
460L 4〜7人家族

例えば、4人家族の場合、1日に必要な生活用水(飲用以外)は約80L〜120Lと言われています。460Lのタンクであれば、約3〜5日分の生活用水を確保できる計算になります。

ただし、タンク内の水は飲用には適していません。手洗いやトイレを流すための水として活用しましょう。いざという時のために、ご自宅のエコキュートからの水の取り出し方を一度確認しておくことをお勧めします。

 

④火を使わないから火災のリスクが低く安全

エコキュートは、ガスや石油を燃焼させず、電気と空気の熱でお湯を沸かすシステムです。そのため、火災のリスクが極めて低いという大きなメリットがあります。

特に、小さなお子様や高齢のご家族がいる家庭では、火を使わない安心感は計り知れません。また、ガス給湯器で懸念される不完全燃焼による一酸化炭素(CO)中毒のリスクも一切ありません

安全性の高さは、毎日使うものだからこそ重視したい大切なポイントです。

 

⑤【2025年度】国や自治体の補助金制度を利用できる

エコキュートの導入を後押しするのが、国や地方自治体が実施している補助金制度です。2025年度は「給湯省エネ2025事業」がスタートしており、昨年以上に手厚い補助金が用意されています。

●国の補助金制度(給湯省エネ2025事業)

「給湯省エネ2025事業」では、エコキュートの性能に応じて補助額が設定されており、1台あたり最大13万円という非常に高額な補助金が支給される可能性があります。

 

□基本額6万円/台

 

□性能加算額

  • ●A要件:+4万円/台
  • ●B要件:+6万円/台
  • ●A+B要件:+7万円/台

 

□撤去加算額

  • ●蓄熱暖房機を撤去する場合:8万円/台(上限2台まで)
  • ●電気温水器を撤去する場合:4万円/台(高効率給湯器の導入台数まで)

 

なお、「給湯省エネ2025事業」について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

2025年最新!エコキュートや給湯器の補助金「給湯省エネ2025事業」を徹底解説

 

自治体独自の補助金制度

国とは別に、お住まいの市区町村が独自に補助金制度を設けている場合もあります。国の補助金と併用できるケースも多いため、導入費用を大幅に抑えることが可能です。

例えば、「(お住まいの市区町村名) エコキュート 補助金」で検索し、最新情報を必ずチェックしましょう。

これらの補助金を活用すれば、初期費用の負担を大きく軽減できます。申請には期間や条件があるため、購入を検討する際は早めに専門業者に相談するのがおすすめです。

 

⑥太陽光発電との連携で電気代をさらに節約

[太陽光パネルとエコキュートの連携イメージ図]

ご自宅に太陽光発電システムを設置している、または検討している場合、エコキュートとの相性は抜群です。

通常のエコキュートは夜間電力でお湯を沸かしますが、太陽光発電と連携できる「おひさまエコキュート」などの機種を選べば、日中の発電した電気を使ってお湯を沸かすことができます。

これにより、

  • 電力会社から買う電気を減らせる
  • 発電した電気を自家消費でき、売電するよりお得になる場合がある

 

といったメリットが生まれます。特に、固定価格買取制度(FIT)の期間が終了した「卒FIT」の家庭では、余剰電力を有効活用できるため、さらなる電気代の節約に繋がります。

 

■エコキュートの6つのデメリット

 

多くのメリットがある一方、エコキュートには知っておくべきデメリットも存在します。エコキュートを導入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、デメリットとその対策をしっかり確認しておきましょう。

 

①ガス給湯器より初期費用が高額になる

エコキュート最大のデメリットは、初期費用の高さです。

  • ●エコキュート本体+工事費:40万円 〜 70万円程度
  • ●ガス給湯器本体+工事費:15万円 〜 30万円程度

 

このように、ガス給湯器と比較すると2倍以上の価格差があります。しかし、前述の通り、国や自治体の補助金を活用することで、この負担は大きく軽減できます。

また、月々の光熱費が安くなるため、長期的に見れば初期費用を回収できるケースがほとんどです。導入前に、専門業者に光熱費のシミュレーションを依頼し、何年で元が取れるのかを把握しておくと良いでしょう。

 

②お湯切れの心配があり来客時に注意が必要

エコキュートは、深夜に沸かしたお湯をタンクに貯めて使う「貯湯式」です。そのため、一度に大量のお湯を使うと湯切れを起こしてしまう可能性があります。

普段は学習機能によって各家庭の使用湯量を予測して適切な量を沸かすため、湯切れの心配はほとんどありません。しかし、来客や帰省などで急にお湯の使用量が増えた日は注意が必要です。

【対策】

●沸き増し機能を使う
お湯が足りなくなりそうな時は、リモコン操作で手動で沸き増しができます。

●家族構成に合ったタンク容量を選ぶ
導入時に、家族の人数やライフスタイルに合った、少し余裕のあるタンク容量の機種を選ぶことが重要です。

 

③ヒートポンプとタンクの広い設置スペースが必須

エコキュートは、屋外に「ヒートポンプユニット(エアコン室外機のようなもの)」と「貯湯タンク」の2つを設置する必要があります。

一般的に、畳1枚分程度のスペースが必要となり、ガス給湯器(壁掛けタイプなど)に比べて広い設置場所を確保しなければなりません。特に都市部の住宅密集地では、このスペースの確保が課題となることがあります。

【対策】

●省スペースモデルを選ぶ
メーカー各社から、奥行きがスリムな「薄型タイプ」や、高さが低い「コンパクトタイプ」など、設置場所の条件に合わせた様々なモデルが販売されています。

●事前に設置場所を採寸・確認する
購入前に必ず専門業者に現地調査を依頼し、設置が可能かどうか、また最適な設置場所はどこかを確認してもらいましょう。

 

④運転時の低周波音で近隣トラブルになる可能性

エコキュートのヒートポンプユニットは、運転中に「ブーン」という低周波音を発生させます。音の大きさは約38dB〜45dB程度で、図書館の中やエアコンの室外機と同レベルと言われており、決して大きな音ではありません。

しかし、この低周波音の感じ方には個人差があり、特に静かな夜間には音が気になってしまう方もいます。設置場所によっては、隣家の寝室の近くなどに設置してしまい、騒音による近隣トラブルに発展するケースも報告されています。

【対策】

●設置場所に配慮する
隣家の寝室や窓からできるだけ離れた場所に設置する。

●防振・防音対策を行う
ヒートポンプユニットの下に防振ゴムを敷いたり、防音シートを設置したりすることで、振動や音を軽減できます。

●静音性の高いモデルを選ぶ
最近の機種は静音設計が進んでいるため、カタログなどで運転音のレベルを確認して選ぶのも一つの手です。

 

⑤シャワーの水圧が弱く感じることがある

エコキュートは、一度タンクに貯めたお湯を給湯するため、水道管の圧力をそのまま利用する「水道直圧式」のガス給湯器に比べると、シャワーの水圧が弱く感じられることがあります。

特に、勢いの強いシャワーに慣れている方は、物足りなさを感じるかもしれません。

【対策】

●高圧給湯タイプを選ぶ
最近では、このデメリットを解消した「高圧給湯タイプ」や「水道直圧タイプ」のエコキュートが主流になっています。これらのモデルを選べば、ガス給湯器と遜色ないパワフルなシャワー圧を体感できます。

●低水圧用のシャワーヘッドに交換する
シャワーヘッドを交換するだけでも、水圧の体感は大きく改善されます。

 

⑥定期的なメンテナンスの手間と費用がかかる

エコキュートを長く快適に使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

【ご自身で行うメンテナンス(半年に1回程度)】

  • 貯湯タンクの底に溜まった汚れを排出する「水抜き
  • 漏電遮断器や逃し弁の作動確認

 

ご自身で行うお手入れは、取扱説明書に沿って行える簡単な作業です。数年に一度の専門家による点検は、人間ドックのように、大きな故障を未然に防ぎ、製品を長く安心して使うための大切な投資と言えます。

 

■エコキュートはどこで購入すればいい?

[業者がエコキュートを設置しているイメージ画像]

エコキュートの購入先は、主に以下の選択肢があります。

●家電量販店
ポイントが付くなどのメリットがあるが、工事は下請け業者が行うことが多い。

●リフォーム会社・ハウスメーカー
家全体のリフォームと合わせて依頼できるが、価格は高めになる傾向がある。

●給湯器専門業者
専門知識が豊富で、商品ラインナップも多く、工事の質も高い。価格も比較的安価なことが多い。

エコキュートは、製品選びだけでなく設置工事の品質が非常に重要です。安心して長く使うためには、実績が豊富で、アフターフォローまでしっかり対応してくれる給湯器専門業者に依頼するのが最もおすすめです。

業者選びのポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

どこで買う?エコキュートの買い替え費用や交換時期、選び方を解説!

 

■エコキュートの購入・交換ならライフテックサービスにお任せ

 

ここまで、エコキュートのメリット・デメリットを詳しく解説してきました。

「うちの場合は、どの機種を選べばいいんだろう?」
「補助金の申請手続きが難しそう…」
「信頼できる業者に工事をお願いしたい」

このようなお悩みやご要望がございましたら、ぜひ一度ライフテックサービスにご相談ください。

エコキュートの専門業者である弊社「ライフテックサービス」では、以下のような強みを持っています。

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  • ・現地調査やお見積り無料
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兵庫県でエコキュートへの買い替えを検討中の方は、ぜひ専門スタッフが揃うライフテックサービスへご相談ください。

>>お問い合わせ | 給湯器交換・修理センター ライフテックサービス

この記事を書いた人
ライフテックサービス広報スタッフ
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