2021/12/23 【徹底解説】エコキュートの電気代は実際に高いの?電気代が高くなる原因と対処方法
エコキュートの電気代は高い?安い?
オール電化住宅の普及からエコキュートの需要は年々高まっています。エコキュートは正式名称「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」と呼ばれており、空気を圧縮し熱交換器によって水を温め、お湯を作るという仕組みです。
お湯を温めるガスと電気が必要となるガス湯沸かし器よりも安全と言われるエコキュートですが、ガスに対し電気代はどのくらい変わるのでしょうか?
この記事ではエコキュートの電気代と、電気代を抑えるための対処方法について解説します。
エコキュート1ヶ月・年間の電気代の目安
エコキュートにかかる電気代はエリアによって違います。ここでは各エリアの電気代目安と、他の機器との価格差について解説します。
(引用元:低ランニングコスト | 特長 | エコキュート | 給湯・暖房 | Panasonic)
エリア | エコキュート | 電気温水器
(年額) |
石油給湯器
(年額) |
都市ガス
(年額) |
|
月額 | 年額 | ||||
北海道電力 | 約2,700円 | 約32,400円 | 約108,000円 | 約81,600円 | 約109,200円 |
東北電力 | 約1,800円 | 約21,600円 | 約80,400円 | 約73,200円 | 約104,400円 |
東京電力 | 約2,000円 | 約24,000円 | 約102,000円 | 約67,200円 | 約78,000円 |
北陸電力 | 約1,700円 | 約20,400円 | 約82,800円 | 約72,000円 | 約118,800円 |
中部電力 | 約2,000円 | 約24,000円 | 約99,600円 | 約68,400円 | 約87,600円 |
関西電力 | 約1,700円 | 約20,400円 | 約86,400円 | 約64,800円 | 約81,600円 |
中国電力 | 約1,900円 | 約22,800円 | 約91,200円 | 約68,400円 | 約112,800円 |
四国電力 | 約2,200円 | 約26,400円 | 約126,000円 | 約67,200円 | 約99,600円 |
九州電力 | 約1,500円 | 約18,000円 | 約78,000円 | 約66,000円 | 約108,000円 |
沖縄電力 | 約900円 | 約10,800円 | – | 約56,400円 | 約54,000円 |
エコキュートの電気代が最も高い北海道電力と最も低い沖縄電力との価格差は約3倍となっています。これは、お湯の使用量や使用頻度が地域によって大きく変わる事が理由となっており、その結果電気代にも差が出ています。
また、エコキュートは本体価格が20万円~30万円となっており、取付費用が10万円前後となります。
そのため、エコキュート導入には30万円~40万円が必要となります。
中には100万円を超えるエコキュートもあるため、導入時には様々な商品の特性を把握するようにしましょう。
エコキュートの電気代は季節によって違う
前述した通り、エコキュートはお湯の使用量と使用頻度によって電気代が変わります。
そのため、夏場は安くなり冬場は高くなります。
例えば最も電気代が高い北海道エリアでは夏場の電気代が約2,700円に対し、冬場は約6,200円になり、約2.3倍の電気代となります。ちなみに秋春はほぼ同じくらいです。
このように、どの季節で電気代の高い安いを判断するのかで結果が大きく変わるため、エコキュートの電気代を調べる場合には同じ季節でどのくらい違うのかを比較検討する必要があります。
エコキュートの電気代が高い3つの理由
一般的にエコキュートは他の機器よりも安くなる傾向となりますが、それにも関わらず電気代が高くなる場合があります。この場合、エコキュートのモードをうまく利用できていない場合やお湯を作るタイミングを誤っている事が多いです。
エコキュートのメリットはお湯の節約と節電にあるため、電気代が高くなってしまうのは意味がないと言えます。そのため、エコキュートの導入効果を十分に得るためにも、使用する際には次のポイントを注意するようにしましょう。
節約機能を使えていない
エコキュートは自動的に節約してくれるわけではなく、何も設定しない状態であればお湯がなくなったタイミングでひたすらお湯を作ろうとします。そのため、電気代が高いタイミングで稼働する事にもなりかねません。
そうなった場合、電気代を抑える機器であるにも関わらず電気代が高くなる事もあるため、エコキュートを使用する際には節約機能を必ず使用するようにしましょう。
どちらも節約機能には違いはありませんが、お湯を作る量が変わるためライフスタイルに合せた機能を使用するようにしましょう。
例えば、長期的に家を空ける場合はピークカット機能を使用し、普段はピークシフト機能を使用する等です。
最適な節約機能を選択する事で節電効果は最大化するため、必ずエコキュートの節約機能を確認しておくようにしましょう。
昼間の沸き増しをしている
電気代は昼間が高く、夜間が安くなります。そのため、お湯が足りなくなった場合の沸き増しを昼間に行う設定にした場合、電気代は非常に高くなります。
エコキュートはお湯が足りなくなった時点で自動的に沸き増すタイプが殆どです。
こういった特性を理解し、夜間に沸き増しを行うように設定変更する必要があります。
また、沸き増しの回数自体を減らす事も重要です。そのためには規則正しい生活を行い、家族全員が使用するお湯の量をなるべく一定にする事が重要です。
お湯が冷めないように入浴タイミングを合わせる等、沸き増ししないですむような生活スタイルが理想です。
お湯を無駄に使っている
エコキュートはお湯を多く使用する事で稼働量が増え、その結果電気代が増えます。節約機能の使用や沸き増しを夜間に設定するのも重要ですが、お湯の使用量が多いと大きな節電効果が出ない事が多いです。
そのため、お湯を節約するように心がけましょう。
例えば、少量の食器であれば水で手洗いをする等の工夫をする事でお湯の使用量を減らす事ができます。また、浴槽のお湯を使った洗濯や浴室の掃除も効果的な節約方法です。
このように、生活スタイルを少し見直す事でお湯の使用量を減らす事ができます。
エコキュートの代表的な節約機能に、ピークカット機能とピークシフト機能があります。
ピークカットは電気代が最も高くなる昼間にお湯を作る事を停止し、夜間などの電気代が安い時間帯でお湯を作るようにする機能です。
一方、ピークシフトは昼間だけでなく夜間にも稼働時間を分散する事で節電できる機能です。
エコキュートの電気代を節約するたった4つの方法
エコキュートは機能を把握する事でお湯を節約できる機器となっており、さらには電気代も安く抑える事ができます。
次に挙げる4つのポイントは、エコキュートを使用する上で効果的に節電ができる方法になっているため、必ず実施するようにしましょう。
休止モードを利用する
エコキュートはお湯を自動で沸き増しする機能がついていますが、休止モードにする事で自動的に沸き増しを停止する事ができます。
この機能を使用する事で電気代の節約に繋げる事ができるため、長期間家を空ける際等は必ず使用するようにしましょう。
お風呂のお湯を足し湯にする
お風呂のお湯が冷めてしまった際には「追い炊き」もしくは「足し湯」をするという選択があります。
追い炊きとはタンク内にある熱湯から、熱交換器を通じて熱をもらう事で温める方法で、足し湯はタンク内の熱湯を直接浴槽に入れる事でお湯の温度を上げる事ができます。
どちらもお湯の温度を上げる事ができますが、足し湯の方が熱交換器を使わない分節電になります。
もし何気なく追い炊きを選択している事があれば、足し湯に変更するだけで電気代を減らす事ができます。
入浴時に熱いお湯が直接流れるため注意が必要ですが、慣れれば問題ありません。
省エネ設計の機種を選択
エコキュートの価格は非常にバラつきがあり、20万円~30万円の価格レンジが多いものの中には100万円を超える商品もあります。
これにより、思わず安いエコキュートを選択するという人も多いかと思いますが、エコキュートは省エネ設計された機種を選択する事をオススメします。
エコキュートは他の機器に比べ遥かに省エネ設計と言えますが、エコキュートの中でも省エネ性能は大きく違います。
そのため、なるべく省エネ性能に長けている商品を選択することで、より効果的な節約を行う事ができます。
ただし、省エネ設計機種は高額になる傾向があるため、機種についてはよく調べてから購入する事をオススメします。
電力会社を見直してみる
電力会社によって様々な商品が出ており、ライフスタイルや同居人数、エリアによって電気料金は大きく変わります。
また、オール電化であるかどうかでも基本料金が変わる事もあるため、電力会社の選択は非常に重要です。
エコキュートの導入は大きな節電効果が見込まれますが、ベースとなる電力会社の見直しも同時に検討するようにしましょう。
エコキュートの電気代が高いと感じたら
電気代の高い安いは感覚ではなく、しっかりとした数字で判断する事が重要です。
ここではエコキュートの使用方法とは別に電気代のチェックを行う方法について解説します。
電気代のシュミレーション
エコキュートを正しく使用し、それでも電気代が高いと感じた場合は、エコキュートのメーカー変更も視野に入れましょう。
ここではエコキュートの大手5大メーカーが公開している、電気代のシュミレーションについて解説します。
メーカー | 電気代 |
パナソニック | 約24,000円 |
三菱電機 | 約32,000円 |
ダイキン | 約21,800円~約33,600円 |
コロナ | 約15,800円 |
日立 | 約24,591円 |
各社が公開している電気代のシュミレーションについては上図の通りです。現在の電気料金と比較しエコキュートの導入やメーカー変更を検討するようにしましょう。
電気代の見積もりを依頼する
電気料金が安くなる事が確認できましたら、エコキュートを扱っている業者に電気代の見積を依頼しましょう。
エコキュートは導入費用と電気代削減のバランスが非常に重要です。
高額なエコキュートは確かに省エネ性能は高いですが、家庭によっては必要のない機能がついている可能性もあります。一方、安いエコキュートは省エネ性能が低く導入効果をあまり感じられないケースもあります。
このようなバランスを考慮し、最適なエコキュートを選択するためには、エコキュートに関する知識が豊富なスタッフが在籍していることや、施工実績を数多く積んでいる業者を選ぶことが重要です。
株式会社ライフテックサービスでは、これまでに数多くのエコキュートの交換や設置をさせていただいた実績から、お客様にたくさんの安心と信頼をお届けしてきました。そんな当社だからこそ、お客様にご納得頂けるサービスを提供できる自信があります。
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お客様からのご連絡をスタッフ一同お待ちしています。