2026/6/10 エコキュートはオール電化に必須?メリットやデメリットから電気代まで解説

オール電化住宅を検討するとき、あるいはエコキュートの導入を考えるときに、「エコキュートとオール電化はセットなの?」「電気代は本当に安くなるの?」と疑問に思う方は多いものです。言葉は知っていても、両者の関係やメリット・デメリットまでは意外と整理されていません。
結論から言うと、エコキュートはオール電化住宅で給湯を担う代表的な設備であり、オール電化と非常に相性の良い機器です。ただし、オール電化に必ずエコキュートが必要というわけではなく、それぞれの仕組みやコストを理解したうえで選ぶことが大切です。
この記事では、エコキュートとオール電化の関係をわかりやすく整理したうえで、オール電化でエコキュートを使うメリット・デメリット、気になる電気代の目安、向いているご家庭の特徴、よくある質問まで順番に解説していきます。
エコキュートとオール電化の関係とは?
まずは、よく一緒に語られる「エコキュート」と「オール電化」が、それぞれ何を指すのかを整理していきます。両者の関係がわかると、後の費用や使い勝手の話も理解しやすくなります。
オール電化とは給湯・調理・暖房をすべて電気でまかなう住宅のこと
オール電化とは、給湯・調理・暖房といった家庭で使うエネルギーを、ガスを使わずすべて電気でまかなう住宅のことです。お湯はエコキュートや電気温水器、調理はIHクッキングヒーター、暖房はエアコンや蓄熱暖房機などを使います。
ガスを使わないため、ガスの基本料金がかからず、光熱費を電気に一本化できるのが特徴です。火を使わない調理や、夜間の割安な電力を活用できる点から、近年は新築やリフォームで採用されるケースが増えています。
エコキュートはオール電化の給湯を担う代表的な設備
オール電化で使うお湯をつくる中心的な設備が、エコキュートです。エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を沸かす「ヒートポンプ」という仕組みを採用した電気給湯機で、少ない電力で効率よくお湯を沸かせます。
沸かしたお湯は貯湯タンクにためておき、必要なときに使います。電気料金が割安な夜間にまとめてお湯を沸かすことで、給湯にかかる光熱費を抑えやすいのが特徴です。オール電化住宅の多くで、給湯設備としてエコキュートが選ばれています。
エコキュートをオール電化で使うメリット

オール電化とエコキュートの組み合わせには、光熱費や安全面でいくつものメリットがあります。ここでは、代表的な利点を順に見ていきます。
深夜の割安な電力を活用して給湯の光熱費を抑えやすい
オール電化向けの電気料金プランは、夜間の電力単価が割安に設定されているものが多くあります。エコキュートはこの安い深夜電力を使ってお湯を沸かしてためておくため、給湯にかかる光熱費を抑えやすくなります。
少ない電力で効率よくお湯を沸かせるエコキュートの特性と、夜間割安プランの相性が良く、ガス給湯器を使っていた頃と比べて給湯コストを下げられるケースが多くなります。
ガスの基本料金が不要になり光熱費を一本化できる
オール電化にするとガスを使わなくなるため、毎月のガスの基本料金がかからなくなります。これまで電気とガスで二重に支払っていた基本料金が電気だけになり、光熱費の管理がシンプルになります。
支払い先が一本化されることで、毎月の光熱費を把握しやすくなるのも、地味ながら大きなメリットです。
火を使わないため住まいの安全性が高まる
オール電化では、調理にIHクッキングヒーターを使い、給湯もエコキュートでまかなうため、家庭内で火を使う機会が大きく減ります。コンロの消し忘れによる火災や、ガス漏れの心配が少なくなる点は、小さなお子さまや高齢のご家族がいるご家庭にとって安心材料になります。
火を使わないぶん、立ち消えや不完全燃焼といったリスクも避けられます。
タンクのお湯を災害時の生活用水として活用できる
エコキュートは貯湯タンクにお湯(水)をためておく仕組みのため、停電や断水が起きても、タンク内の水を生活用水として取り出して使える機種が多くあります。トイレを流す水や洗い物など、非常時の備えとして役立ちます。
災害への備えが重視される近年では、この「水をためておける」点も、エコキュートを選ぶ理由の一つになっています。
エコキュートをオール電化で使うデメリット・注意点

メリットの多いオール電化とエコキュートですが、導入前に知っておきたい注意点もあります。後悔のない選択のために、デメリットもあわせて確認していきましょう。
本体と設置工事の初期費用が高めになりやすい
エコキュートは、本体と設置工事を合わせておおよそ40万~60万円が目安とされ、ガス給湯器と比べると初期費用は高めになりやすい設備です。貯湯タンクの容量や機能のグレードによっても価格は変わります。
ただし、国や自治体の補助金制度の対象になる年度もあり、活用できれば負担を抑えられます。導入を検討する際は、その時点で使える制度を確認しておきましょう。
昼間の電気代が割高な料金プランが多い
オール電化向けのプランは夜間が割安な一方で、昼間の電力単価は割高に設定されているものが多くあります。日中に在宅して電気を多く使うご家庭では、思ったほど光熱費が下がらないこともあります。
ご家庭の生活リズムによって、オール電化のメリットを活かせるかどうかは変わってきます。昼間の電気の使い方には注意が必要です。
使いすぎるとお湯切れが起こる場合がある
エコキュートは、夜間に沸かしてタンクにためたお湯を日中に使う仕組みのため、想定より多くお湯を使うと、タンクのお湯を使い切る「お湯切れ」が起こることがあります。来客が多い日などは注意が必要です。
多くの機種には不足を予測して昼間に追加で沸かす機能がありますが、その場合は割高な昼間の電力を使うことになります。タンク容量に合った使い方を意識しておくと安心です。
貯湯タンクとヒートポンプの設置スペースが必要
エコキュートは、お湯をためる貯湯タンクと、空気の熱を集めるヒートポンプの2つを屋外に設置する必要があります。タンクは縦長で一定の設置面積が必要なため、設置スペースの確保が前提になります。
敷地に余裕がない場合は、設置できるかどうかを事前に現地で確認しておくことが大切です。
>>お問い合わせ | 給湯器交換・修理センター ライフテックサービス<<
オール電化でエコキュートを使う際の電気代の目安

オール電化を検討するうえで、最も気になるのが毎月の電気代ではないでしょうか。ここでは、エコキュートの給湯にかかる電気代の目安と、ガス併用との比較を見ていきます。
| 給湯設備 | 給湯にかかる月のコストの目安 | 備考 |
|---|---|---|
| エコキュート | 約1,000~3,000円 | 夜間割安プランを活用した場合の目安 |
| ガス給湯器(都市ガス) | 約3,000~5,000円 | 使用量・ガス料金により変動 |
| 電気温水器 | 約5,000~8,000円 | ヒートポンプを使わないぶん割高 |
※あくまで一般的な目安です。実際の金額は、ご家庭の使用量・地域・契約している電気料金プラン・家族構成によって大きく変わります。
エコキュートの電気代の目安(1か月・1年)
エコキュートの給湯にかかる電気代は、夜間割安プランを活用した場合、1か月あたり約1,000~3,000円が目安です。年間に換算すると、おおよそ1万2,000円~3万6,000円程度になります。
少ない電力で効率よくお湯を沸かせるうえ、安い深夜電力を使うため、ガス給湯器や電気温水器に比べて給湯コストを抑えやすいのが特徴です。ただし、家族の人数やお湯の使用量によって金額は前後します。
なお、エコキュートの1か月分の電気代についてさらに詳しくは、以下の記事をご覧ください。
オール電化向け電気料金プランの選び方
オール電化の電気代を抑えるには、ご家庭の生活リズムに合った料金プランを選ぶことが重要です。多くの電力会社が、夜間が割安になるオール電化向けプランを用意しています。
日中はほとんど家にいない、お湯は夜間にまとめて沸かす、といった使い方であれば、夜間割安プランのメリットを最大限に活かせます。プランごとの時間帯と単価を比較して、ご家庭の使い方に合うものを選びましょう。
電気代を抑える使い方のコツ
同じエコキュートでも、使い方しだいで電気代は変わります。次のような工夫で、無駄な電力消費を抑えやすくなります。
- お湯の使用量に合った沸き上げ設定にする:必要以上に沸かしすぎないことで、無駄な電力を抑えられます。
- 昼間の沸き増しをできるだけ避ける:割高な昼間電力を使わないよう、夜間にまとめて沸かす設定を基本にします。
- 長期不在時は休止モードを活用する:旅行などで家を空けるときは、沸き上げを止めておくと無駄がありません。
オール電化のエコキュートに向いているご家庭

オール電化とエコキュートは、すべてのご家庭に等しくメリットがあるわけではありません。とくに効果を実感しやすい、向いているご家庭の特徴を整理していきます。
夜間にお湯を沸かす生活リズムに合うご家庭
日中は仕事や学校で外出し、夜間に電気を多く使うご家庭は、オール電化のメリットを活かしやすいといえます。割安な深夜電力でお湯を沸かし、割高な昼間の電力使用を抑えられるためです。
反対に、日中に在宅して電気を多く使うご家庭では、効果が出にくい場合があります。生活リズムとの相性が大きなポイントです。
太陽光発電を導入済み、または検討中のご家庭
太陽光発電を導入しているご家庭は、昼間に発電した電気を活用できるため、オール電化との相性が良好です。発電した電気でお湯を沸かす運用ができれば、光熱費をさらに抑えやすくなります。
これから太陽光発電も検討しているご家庭であれば、オール電化とあわせて導入することで、エネルギーを効率よく使う暮らしを実現しやすくなります。
ガス契約をなくして光熱費を管理したいご家庭
ガスの基本料金をなくし、光熱費を電気に一本化したいご家庭にも、オール電化は向いています。支払い先が一つになることで、家計の管理がシンプルになります。
火を使わない安心感もあわせて得られるため、安全性と管理のしやすさを重視する方に適した選択といえます。
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エコキュートやオール電化に関してよくある質問

ここでは、エコキュートとオール電化についてよく寄せられる質問にお答えしていきます。導入を検討する際の参考にしてください。
オール電化にはエコキュートが必須ですか?
必須ではありませんが、給湯設備としてエコキュートが選ばれるのが一般的です。オール電化の給湯は、エコキュートのほかに電気温水器でもまかなえます。ただし、電気温水器はヒートポンプを使わないため電気代が割高になりやすく、省エネ性の高いエコキュートが主流となっています。コストを抑えたいなら、エコキュートが有力な選択肢です。
オール電化にすると電気代は本当に安くなりますか?
生活リズムが合えば、光熱費を抑えられるケースが多くなります。夜間の割安な電力を中心に使う暮らしであれば、ガスの基本料金がなくなることもあり、トータルの光熱費を下げやすくなります。ただし、日中に電気を多く使うご家庭では効果が出にくい場合があるため、ご家庭の使い方に合わせた判断が必要です。
停電のときエコキュートのお湯は使えますか?
タンクにたまっているお湯(水)は、多くの機種で生活用水として取り出して使えます。停電中は新たにお湯を沸かすことはできませんが、貯湯タンク内の水は非常用水として活用できます。断水時のトイレ用水などにも役立つため、災害への備えとしても安心です。具体的な取り出し方は機種によって異なるため、取扱説明書で確認しておきましょう。
エコキュートの寿命や交換時期の目安はどれくらいですか?
一般的に10年~15年程度が寿命の目安とされています。使用環境やお手入れの状況によって前後しますが、設置から10年を過ぎたあたりから、エラーや不具合が出やすくなります。お湯の出が悪い、エラーが頻発するといった症状が見られる場合は、修理か交換かを含めて専門業者に相談するのがおすすめです。
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エコキュートは、オール電化住宅で給湯を担う代表的な設備です。深夜電力を活用した光熱費の抑えやすさ、ガス基本料金が不要になる点、火を使わない安全性、災害時に水を活用できる点など、多くのメリットがあります。一方で、初期費用や設置スペース、生活リズムとの相性といった注意点もあるため、ご家庭の状況に合わせた検討が大切です。
「我が家はオール電化に向いているのか」「エコキュートの設置費用はどれくらいか」といったお悩みがある場合は、専門業者に相談して、設置環境や使い方に合った提案を受けるのが確実です。エコキュートの設置や交換をご検討の際は、兵庫県を中心に対応する「ライフテックサービス」へお気軽にご相談ください。
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