2025/6/10 エコキュートの交換費用相場を容量別・メーカー別に徹底解説
「エコキュートが故障したかもしれない……」
「エコキュートの設置から10年以上経ったから、そろそろ交換を考えたい……」
そんなとき、一番気になるのが「交換にいくらかかるのか?」という費用面ではないでしょうか。
エコキュートの交換費用は、ご家庭の人数に合わせたタンクの容量や、搭載されている機能、選ぶメーカーによって大きく変動します。費用相場を知らないまま交換業者を探すと、提示された金額が適正なのか判断できず、不安になってしまうかもしれません。
そこでこの記事では、エコキュートの交換費用の相場を、以下の3つのポイントから徹底的に解説します。
- ○容量別(370L・460L・550L以上)の費用相場
- ○主要メーカー別(パナソニック・ダイキンなど)の費用相場
- ○交換費用を安く抑えるコツ
この記事を読めば、ご家庭に最適なエコキュートの費用感がわかり、安心して交換計画を進められるようになります。ぜひ最後までご覧ください。
■そもそもエコキュートとは?
エコキュートとは、空気の熱を利用してお湯を沸かす、環境に優しく経済的な家庭用給湯システムです。正式名称を「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といいます。
ヒーターでお水を直接温める電気温水器とは異なり、ヒートポンプ技術によって空気中の熱を集め、その熱でお湯を沸かす仕組みです。少ない電気エネルギーで効率よくお湯を作れるため、電気代の節約に大きく貢献します。また、電力消費が少ないことからCO2排出量も削減でき、地球環境にも優しい給湯器として注目されています。
多くのご家庭では、電気料金が割安になる夜間にお湯を沸かしてタンクに貯めておき、日中に使用します。
エコキュートの仕組みについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
■エコキュートの交換時期は設置後10年以上経過したら
お使いのエコキュートに以下のような症状が見られる場合、交換を検討するサインかもしれません。
- ○お湯が出ない、またはお湯の温度が安定しない
- ○リモコンに頻繁にエラーコードが表示される
- ○貯湯タンクやヒートポンプユニットから水漏れしている
- ○以前よりも電気代が高くなった気がする
- ○シャワーの水圧が弱くなった
このような症状がなくても、エコキュートを設置してから10年以上経過している場合は、交換の準備を始めることをおすすめします。
◎理由はエコキュートの寿命が10~15年なため
エコキュートの寿命は、一般的に10年~15年と言われています。
もちろん、使用状況や環境、定期的なメンテナンスの有無によって寿命は前後しますが、10年を過ぎると各部品が経年劣化し、故障のリスクが高まります。
特に、お湯を沸かす心臓部である「ヒートポンプユニット」や、お湯を貯める「貯湯タンク」は、7年~15年で寿命を迎えることが多い部品です。
「まだ動くから大丈夫」と思っていても、ある日突然お湯が出なくなると、入浴や洗い物ができなくなり、生活に大きな支障をきたします。特に冬場に故障すると、復旧までの数日間、非常に不便な思いをすることになりかねません。
故障してから慌てて業者を探すと、希望の機種が在庫切れだったり、割高な費用で契約してしまったりする可能性もあります。余裕を持って情報収集や業者選びをするためにも、10年を目安に交換を検討しましょう。
エコキュートの寿命のサインや、長持ちさせる秘訣については、以下の記事で詳しく解説しています。
■エコキュートを交換する費用相場(容量別)
エコキュートの交換費用は、「本体価格」と「標準工事費」を合わせて40万円~70万円が相場です。
この価格は、主にタンクの容量によって変動します。ご家庭の人数に合わない容量を選ぶと、湯切れを起こしたり、逆に無駄な電気代がかかったりするため、慎重な選択が重要です。
ここでは、代表的な容量である「370L」「460L」「550L以上」の3つのタイプについて、交換費用の相場を詳しく見ていきましょう。
◎容量「370L」エコキュートの交換費用
370Lは、2~5人家族に最も多く選ばれている標準的なサイズです。各メーカーが最も力を入れているボリュームゾーンであり、製品ラインナップも豊富です。
タンク形状 | 給湯タイプ |
交換費用の相場(税込)
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角型 | フルオート |
400,000円~580,000円
|
オート |
380,000円~550,000円
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給湯専用 |
350,000円~500,000円
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薄型 | フルオート |
450,000円~650,000円
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※費用は「本体価格+標準工事費込み」の目安です。
◎容量「460L」エコキュートの交換費用
460Lは、4~7人家族向けのパワフルな大容量サイズです。お子様が成長して使用するお湯の量が増えたご家庭や、来客が多いご家庭におすすめです。
タンク形状 | 給湯タイプ |
交換費用の相場(税込)
|
角型 | フルオート |
450,000円~650,000円
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オート |
430,000円~620,000円
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給湯専用 |
400,000円~580,000円
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薄型 | フルオート |
500,000円~720,000円
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※費用は「本体価格+標準工事費込み」の目安です。
370Lタイプと同様に、高機能なフルオートタイプや、設置場所に困らない薄型タイプは価格が高くなる傾向があります。ご家族のライフスタイルに合わせて、最適な給湯タイプを選びましょう。
◎容量「550L以上」エコキュートの交換費用
550Lや560Lといったさらに大きなサイズは、5~8人家族や二世帯住宅に対応する超大容量モデルです。一度にたくさんのお湯を使うご家庭でも、湯切れの心配なく快適に過ごせます。
タンク形状 | 給湯タイプ |
交換費用の相場(税込)
|
角型 | フルオート |
550,000円~800,000円
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※費用は「本体価格+標準工事費込み」の目安です。
このクラスの容量になると、ほとんどのモデルがフルオートタイプとなります。本体価格も高額になりますが、家族全員が気兼ねなくお湯を使える安心感は何物にも代えがたいメリットと言えるでしょう。
◎タンク形状による違い
○角型: 一般的なタイプで、多くの製品がこの形状です。比較的安価なモデルが多いのが特徴です。
○薄型: 奥行きがスリムなタイプです。隣家とのスペースが狭い、通路が限られているなど、設置スペースが限られる場合に選ばれます。角型に比べて価格は高くなる傾向があります。
◎給湯タイプによる違い
○フルオート: お湯はり、保温、足し湯まで全て自動で行う最も高機能なタイプです。追いだき機能も搭載しています。
○オート: 自動お湯はりと、高温の差し湯で温める機能があります。追いだきはできません。
○給湯専用: 蛇口からお湯を出すだけのシンプルなタイプです。機能が少ない分、価格は最も安価です。
■エコキュートを交換する費用相場(メーカー別)
エコキュートは、パナソニック、ダイキン、三菱電機、コロナ、日立といった主要メーカーから販売されています。メーカーごとに独自機能や強みが異なり、価格帯も様々です。
ここでは、各メーカーのモデルグレード別に交換費用の相場をご紹介します。
※費用は「本体価格+標準工事費込み」「370L・角型・フルオート」を基本とした目安です。
◎パナソニックエコキュートの交換費用
省エネ性能の高さと独自機能の豊富さで人気のメーカーです。「エコナビ」機能で無駄な保温をなくしたり、「温浴セレクト」で好みの湯温を選べたりと、快適性と省エネを両立しています。
モデル | 特徴 |
交換費用の相場(税込)
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プレミアム | 酸素入浴機能などを搭載した最上位モデル | 550,000円~ |
ハイグレード | エコナビ、温浴セレクトなど多機能な主力モデル | 480,000円~ |
スタンダード | 基本性能をしっかり押さえたシンプルモデル | 420,000円~ |
薄型 | 狭小地向けの省スペースモデル | 500,000円~ |
◎ダイキンエコキュートの交換費用
空調メーカーとして培ったヒートポンプ技術に定評があり、パワフルな給湯が魅力です。高圧給湯でシャワーの水圧が強く、3階への給湯も可能なモデルがあります。
モデル | 特徴 |
交換費用の相場(税込)
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プレミアム | マイクロバブル入浴、UV除菌など最高級機能 | 530,000円~ |
ハイグレード | パワフル高圧給湯が標準搭載の主力モデル | 470,000円~ |
スタンダード | シンプルながらも高圧給湯に対応したモデル | 410,000円~ |
薄型 | パワフル高圧給湯対応の省スペースモデル | 490,000円~ |
◎三菱電機エコキュートの交換費用
世界で初めてエコキュートを開発したパイオニアです。微細な泡で体を芯から温める「ホットあわー」や、配管を自動洗浄する「バブルおそうじ」など、清潔さと快適性を追求した機能が人気です。
モデル | 特徴 |
交換費用の相場(税込)
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プレミアム (Pシリーズ) | ホットあわー、キラリユキープなどを搭載した最上位モデル | 540,000円~ |
ハイグレード (Sシリーズ) | バブルおそうじなど便利な機能を搭載した主力モデル | 480,000円~ |
スタンダード (Aシリーズ) | 基本性能を重視したコストパフォーマンスモデル | 420,000円~ |
薄型 | バブルおそうじ対応の省スペースモデル | 510,000円~ |
◎コロナエコキュートの交換費用
エコキュートを世界で初めて量産化したメーカーであり、堅実な性能と比較的リーズナブルな価格帯で支持されています。省エネ性能を高める「省エネ保温」や、汚れにくく錆びにくいステンレス管を採用するなど、耐久性にも配慮されています。
モデル | 特徴 |
交換費用の相場(税込)
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プレミアム | 高効率・多機能な最上位モデル | 500,000円~ |
ハイグレード | 省エネ機能と快適機能を両立した主力モデル | 450,000円~ |
スタンダード | 基本性能に絞ったシンプルでお求めやすいモデル | 400,000円~ |
薄型 | 設置場所に困らない省スペースモデル | 480,000円~ |
◎日立エコキュートの交換費用
水道水をそのまま給湯に使える「水道直圧給湯」が最大の特徴です。タンクのお湯と混ざらないため、いつでも新鮮な水圧の強いお湯を使え、飲用も可能です。入浴剤の使用制限が少ないのも魅力です。
モデル | 特徴 |
交換費用の相場(税込)
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プレミアム (ナイアガラタフネス) | 水道直圧給湯と高い耐久性を両立した最上位モデル | 520,000円~ |
ハイグレード | 水道直圧給湯を搭載した主力モデル | 460,000円~ |
スタンダード | 標準的な性能を備えたコスト重視モデル(水道直圧ではない) | 410,000円~ |
薄型 | 水道直圧給湯に対応した省スペースモデル | 500,000円~ |
■エコキュートはどこで交換するべき?
エコキュートの交換は、本体を購入するだけでなく、専門的な設置工事が必要です。では、どこに依頼するのがベストなのでしょうか。
依頼先としては、家電量販店、リフォーム会社、地域の工務店、そして私たちのような給湯器専門業者が挙げられます。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、価格、専門性、対応スピードのバランスを考えると、給湯器専門業者への依頼が最もおすすめです。専門業者はメーカーから直接・大量に仕入れるため価格を抑えられ、経験豊富な職人が迅速かつ確実な工事を行います。
どこに交換を依頼するべきか、それぞれのメリット・デメリットを詳しく比較したい方は、こちらの記事をご覧ください。
■エコキュートの交換で使える補助金
エコキュートは省エネ性能の高い機器であるため、国や地方自治体が導入を支援する補助金制度を実施している場合があります。
補助金制度をうまく活用すれば、交換費用を大幅に抑えることが可能です。ただし、制度には予算の上限や申請期間、対象となる機種の条件などが定められています。
最新の補助金情報については、以下の記事で詳しく解説しています。利用できる制度がないか、ぜひチェックしてみてください。
■エコキュートの交換ならライフテックサービスにお任せ
この記事では、エコキュートの交換費用の相場を、容量別・メーカー別にご紹介しました。
エコキュートの交換は、決して安い買い物ではありません。だからこそ、ご家庭のライフスタイルに合った最適な一台を、信頼できる業者に適正価格で設置してもらうことが重要です。
エコキュートの専門業者である弊社「ライフテックサービス」では、以下のような強みを持っています。
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