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( エコキュート )

2025/6/5 エコキュートから水漏れ?6つの症状・原因と対処法、修理費用

 

エコキュートは、日々の快適な入浴や給湯を支える重要な住宅設備ですが、突然の水漏れトラブルに見舞われることもあります。水漏れを放置すると、エコキュート本体の故障が悪化するだけでなく、水道代や電気代の増加などにつながるリスクも存在します。

この記事では、エコキュートの水漏れでよくある症状や考えられる原因、ご自身でできる応急処置、修理が必要なケースと不要なケース、そして気になる修理費用について詳しく解説します。

エコキュートの水漏れでお困りの方、また将来的なエコキュートの水漏れトラブルに備えたい方も、ぜひ参考にしてください。

 

■エコキュートの水漏れでよくある6つの症状

エコキュートの水漏れは、様々な形で現れることがあります。以下に挙げるような症状に気づいたら、水漏れを疑ってみる必要があるでしょう。早期発見が、エコキュートの水漏れ被害の拡大を防ぐ鍵となります。

 

①お湯が出なくなったり水に戻ったりする

蛇口をひねってもお湯が全く出てこない、またはお湯が出始めてもすぐに水に変わってしまう場合、エコキュート内部や配管で水漏れが起きている可能性が考えられます。

タンクに貯めたお湯が途中で漏れ出しているため、給湯温度が不安定になったり、お湯が供給されなくなったりするのです。特に、以前と比べて明らかにお湯の出が悪くなったと感じる場合は注意が必要といえるでしょう。

 

②「お湯がなくなりました」のような表示が頻繁に出る

エコキュートは、通常、夜間の安価な電力でお湯を沸き上げ、翌日1日分のお湯をタンクに貯めています。お湯の使用量が普段と変わらないのに、「お湯がなくなりました」「湯切れ」といった表示が頻繁に出るようになった場合、沸き上げたお湯がどこかから漏れていることが推測されます。

また、設定湯量に対して極端に早くお湯がなくなるのは、水漏れのサインかもしれません。

 

③「漏水検知」のエラーコードが出る

エコキュートの機種によっては、漏水を検知するとリモコンにエラーコードを表示してお知らせする機能が搭載されています。エラーコードが表示された場合は、まず取扱説明書でエラーの内容を確認しましょう。

なお、「漏水検知」やそれに類するエラーが表示されているのであれば、エコキュートのどこかで水漏れが発生している可能性が高いです。

 

④水道代や電気代が突然高くなる

特に使い方が変わったわけでもないのに、水道代や電気代が急に高くなった場合も、エコキュートの水漏れが原因かもしれません。水漏れが続いていると、無駄な水が流れ続けることになり水道代が上昇します。また、お湯が漏れることで設定湯量を保とうとエコキュートが余計にお湯を沸かし続けるため、電気代も増加してしまうことがあるのです。

家全体の水道の蛇口をすべて閉めた状態で、水道メーターのパイロットが回転していないか確認してみましょう。

 

⑤室外機の周囲が湿っている

エコキュートの室外機(ヒートポンプユニット)の周囲や本体下部が常に湿っていたり、水たまりができていたりする場合、ヒートポンプユニット自体や接続されている配管から水漏れしている可能性があります。ただし、ヒートポンプユニットは空気中の熱を集めてお湯を沸かす過程で結露水が発生することがあり、これは故障ではありません。

しかし、結露水の量ではない明らかに多量の水が常に漏れている、または晴れた日が続いているのに湿っている状態が解消されない場合は、水漏れを疑うべきです。

 

⑥配管からの水漏れを目視で確認できる

貯湯タンクユニットやヒートポンプユニットに接続されている配管、または配管の接続部分からポタポタと水が垂れていたり、濡れていたりするのを目で見て確認できる場合は、明らかに水漏れが発生しています。

配管の亀裂や接続部の緩みなどが原因として考えられます。このような状態を発見したら、速やかな対応が求められるでしょう。

 

■エコキュートの水漏れで考えられる6つの原因

エコキュートの水漏れは、様々な要因によって引き起こされます。主な原因を理解することで、予防策を講じたり、異常発生時に冷静に対処したりすることにつながります。

 

①エコキュートの寿命が近いサイン(経年劣化)

エコキュートの一般的な寿命は、設置環境や使用状況にもよりますが、おおよそ10年~15年と言われています。長年使用していると、タンク本体や内部の部品、配管のパッキンなどが経年劣化により摩耗したり、腐食したりして水漏れを引き起こすことがあります。

特に、設置から10年以上経過しているエコキュートで水漏れが発生した場合は、寿命が近づいているサインと捉え、修理だけでなく交換も視野に入れる必要があるかもしれません。

エコキュートの寿命について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

エコキュートの寿命は10~15年!耐用年数が近いサインや長持ちさせるためのコツ

②エコキュートを長時間使っていなかった

旅行や帰省などで長期間家を空け、エコキュートを全く使用していなかった場合、久しぶりに使用を再開した際に一時的に水漏れのような症状が見られることがあります。これは、エコキュート内部の減圧によるものや、配管内部に残っていた水が出てくることなどが原因で、故障ではないケースが多いです。

しかし、しばらく様子を見ても水漏れが止まらない場合は、他の原因が考えられるため点検が必要になります。

 

③エコキュートのメンテナンスが不足している

エコキュートも定期的なメンテナンスが必要です。例えば、貯湯タンクの底には水道水に含まれる不純物が沈殿しやすいため、定期的な水抜き清掃が推奨されています。このメンテナンスを怠ると、沈殿物が配管に詰まったり、部品の劣化を早めたりして、水漏れの原因となることがあります。

また、配管の保温材の劣化や、逃し弁の作動点検なども重要です。取扱説明書に従った適切なメンテナンスを行いましょう。

 

④配管が凍結などにより損傷している

特に寒冷地にお住まいの場合、冬場の低温によってエコキュートの配管内の水が凍結し、体積膨張によって配管や接続部品が破損して水漏れが発生することがあります。

凍結防止ヒーターが装備されている機種もありますが、それでも対応しきれないほどの低温や、ヒーターの故障などが原因で凍結被害が起こる可能性は否定できません。配管に適切な保温処理を施すなどの予防策が重要となります。

 

⑤配管の詰まり

浴槽の循環アダプターのフィルターや、エコキュートに接続されている配管内部にゴミや湯垢、水道水中のスケールなどが詰まることも水漏れの原因の一つです。

詰まりによって水の流れが妨げられると、配管の特定箇所に圧力がかかり、接続部から水が漏れたり、配管が破損したりすることがあります。フィルターの定期的な清掃や、必要に応じた配管洗浄を行うことで、配管詰まりの予防につながるでしょう。

 

⑥エコキュートの設置場所を移動した場合

リフォームや模様替えなどでエコキュートの貯湯タンクユニットやヒートポンプユニットの設置場所を移動した場合、その作業が原因で水漏れが発生することがあります。

特に専門知識のない方がDIYで移動作業を行うと、配管の接続が不適切になったり、部品を損傷させたりするリスクが高まります。エコキュートの移設は、必ず専門業者に依頼するようにしてください。

 

■対処が不要なエコキュートの水漏れ

エコキュートから水が出ているように見えても、必ずしも故障や異常ではないケースも存在します。慌てて業者を呼ぶ前に、まずは落ち着いて状況を確認しましょう。

 

◎排水配管の逃し弁から水が出ている

貯湯タンクユニットには、タンク内の圧力が上昇しすぎた場合に圧力を逃がすための「逃し弁(減圧弁・安全弁)」が取り付けられています。お湯を沸き上げている際など、タンク内の水が温められて膨張すると、この逃し弁が作動して少量の水を排出することがあります。

これは正常な動作であり、故障ではありません。逃し弁から排水用の配管(ドレンホースなど)を通じて水が排出されている場合は、問題ないケースがほとんどです。

 

◎朝方にヒートポンプユニット周辺が濡れている

ヒートポンプユニットは、空気中の熱を吸収してお湯を沸かす仕組みです。この過程で、ヒートポンプユニット内部の熱交換器が冷やされ、空気中の水分が結露して水滴となることがあります。特に湿度が高い日や、朝晩の気温差が大きい時期には結露水の量が多くなり、ヒートポンプユニットの底部から排出されて周囲を濡らすことがあります。

これもエコキュートの正常な働きによるもので、故障ではありません。ただし、一日中水が流れ続けている、または明らかに結露水以上の量が出ている場合は、他の原因を疑う必要があります。

 

■すぐに対処が必要なエコキュートの水漏れ

一方で、以下のような水漏れは、エコキュートの故障や重大なトラブルに繋がる可能性があるため、迅速な対応が求められます。放置すると被害が拡大したり、修理費用が高額になったりすることもあるため注意が必要です。

 

◎貯湯タンク・ヒートポンプユニットからの水漏れ

貯湯タンク本体やヒートポンプユニット本体(ケースの隙間や底面など)から直接水が漏れている場合は、内部の部品の破損や亀裂が考えられます。

これは経年劣化や凍結などが原因で起こることが多く、放置すると漏電や他の部品の故障を引き起こす可能性もあり危険です。専門業者による点検・修理が不可欠となります。

 

◎エコキュートに繋いでいる配管からの水漏れ

給水配管、給湯配管、ヒートポンプユニットと貯湯タンクを繋ぐ配管など、エコキュートに接続されている各種配管やその接続部から水が漏れている場合も、早急な対処が必要です。

原因としては、パッキンの劣化、ナットの緩み、配管自体の亀裂などが考えられます。特に給湯配管からの水漏れはお湯が無駄になるだけでなく、床下などに浸水被害を及ぼす可能性もあります。

 

◎ヒートポンプユニットの排水周辺からの水漏れ

ヒートポンプユニットからは通常、沸き上げ時に結露水が排水されます。しかし、その排水が適切に行われず、排水経路以外から溢れ出ているような場合は注意が必要です。

例えば、ドレン配管が詰まっていたり、正しく接続されていなかったりすると、ヒートポンプユニット内部に水が溜まり、溢れ出してくることがあります。このような状態が続くと、内部の電子部品などが水に濡れて故障の原因になる場合があるため、一度エコキュートの修理業者に点検を依頼すると良いでしょう。

 

■エコキュートが水漏れしたときの対処法

実際にエコキュートの水漏れを発見した場合、被害を最小限に抑えるために、ご自身でできる応急処置があります。慌てずに以下の手順で対処しましょう。

 

①エコキュートの電源をオフにする

水漏れを発見したら、まずエコキュートの電源をオフにしてください。多くのエコキュートでは、貯湯タンクユニットの前面パネル内部などに漏電遮断器(ブレーカー)があります。これを「切」にすることで、エコキュートへの電力供給を止めます。

この操作は、漏電による感電や、電気系統のさらなる故障を防ぐために重要な作業です。リモコンの電源を切るだけでは不十分な場合があるため、必ず本体の漏電遮断器を操作しましょう。

 

②止水栓を閉める

次に、エコキュートへの水の供給を止めるために、止水栓を閉めます。止水栓は、通常、貯湯タンクユニットの下部や側面にある給水配管の途中に設置されています。ハンドル式やレバー式のものがありますので、これを時計回りに回すか、適切な方向に倒して閉めてください。

これにより、水漏れの拡大を防ぐことができます。ただし、家全体の元栓を閉めてしまうと他の水道も使えなくなるため、エコキュート専用の止水栓を閉めるのが基本です。場所が分からない場合は、取扱説明書を確認するか、無理せず業者に依頼しましょう。

 

③エコキュートの修理業者へ連絡する

応急処置が完了したら、速やかにエコキュートの修理を専門業者に依頼しましょう。購入した販売店や設置業者、または信頼できる給湯器専門の修理業者に連絡し、水漏れの状況(いつから、どこから、どのような症状かなど)を詳しく伝えてください。

メーカーによっては、専用の修理受付窓口を設けている場合もあります。無理に自分で修理しようとすると、かえって症状を悪化させたり、保証対象外になったりする可能性があるので避けるべきでしょう。

 

■エコキュートが水漏れした際の修理費用

エコキュートの水漏れ修理にかかる費用は、水漏れの箇所や原因、交換が必要な部品の種類、修理の難易度などによって大きく変動します。

あくまで目安となりますが、一般的な費用相場を把握しておくと、業者に見積もりを依頼する際の参考になるでしょう。

 

◎エコキュートの水漏れ修理費用は1万5,000円~5万円が相場

比較的軽微な水漏れ、例えばパッキンの交換や配管の接続部の締め直しといった簡単な作業で済む場合は、1万5,000円~3万円程度が修理費用の相場となることが多いです。

一方で、ヒートポンプユニット内部の部品交換や、貯湯タンクに関連する部品の交換、複雑な配管の修理などが必要な場合は、3万円~5万円、あるいはそれ以上の費用がかかることもあります。特に、電子制御基板や圧縮機(コンプレッサー)といった主要部品の故障が水漏れに関係している場合は、修理費用が高額になる傾向があります。

また、エコキュートの設置から長期間経過しており、複数の箇所で劣化が進んでいる場合や、修理部品の供給が終了している場合などは、修理ではなくエコキュート本体の交換を勧められることもあります。本体交換となると、機種にもよりますが30万円~60万円程度の費用が必要になるのが一般的です。

正確な修理費用は、必ず専門業者に現地調査をしてもらい、見積もりを取って確認するようにしましょう。見積もり内容に不明な点があれば、遠慮なく質問することが大切です。

なお、エコキュートの買い替えや交換について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

エコキュートの工事費込み価格はいくら?新規設置・交換の費用相場

どこで買う?エコキュートの買い替え費用や交換時期、選び方を解説!

■エコキュートの修理なら「ライフテックサービス」

エコキュートの水漏れは、突然起こりうるトラブルであり、迅速かつ適切な対応が求められます。症状や原因を正しく理解し、落ち着いて対処することが重要です。軽微な水漏れであれば簡単な修理で済むこともありますが、放置してしまうと大きな故障につながり、修理費用も高額になる可能性もあります。

もしお使いのエコキュートが水漏れしていたり調子が悪く、修理や交換を検討されている方は、ぜひ「ライフテックサービス」までご相談ください。

「ライフテックサービス」は、兵庫県姫路市を中心に、エコキュートの修理や交換をはじめとした水回りのお悩み全般に幅広く対応。エコキュートの修理や交換に関する豊富な経験と知識をもつスタッフが、機種選定から交換工事、アフターサポートまで丁寧にサポートいたします。

「水漏れエラーが頻発するので、一度点検してほしい」
「急にお湯が出なくなって、すぐに対応してほしい!」
「うちのエコキュート、もう寿命なのかな…?交換した方がいい?」

上記のようなお悩みや疑問を抱えている方は、どんな些細なことでも構いません。ぜひ一度「ライフテックサービス」までお気軽にご連絡ください。

あなたのご家庭に最適な、快適で経済的なお湯ライフの実現を、私たちが全力でサポートいたします。

>>お問い合わせ | 給湯器交換・修理センター ライフテックサービス

この記事を書いた人
ライフテックサービス広報スタッフ
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