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( エコキュート )

2026/2/5 エコキュートにお湯がたまらない?9つの原因と8つの対処法

朝起きて顔を洗おうとしたり、夜にお風呂に入ろうとしたりした際に、エコキュートのお湯が出ないというトラブルに直面すると、生活に大きな支障をきたしてしまいます。「故障してしまったのか」と不安になる方も多いでしょう。しかし、お湯がたまらない原因は必ずしも機器の故障とは限らず、設定の見直しや簡単なメンテナンスで解決できるケースも多くあります。

この記事では、エコキュートの貯湯タンクにお湯がたまらない場合と、浴槽へのお湯はりがうまくいかない場合に分けて、それぞれの原因と具体的な対処法を詳しく解説します。また、ご自身で対応できる範囲と、専門業者への依頼が必要なケースの見極め方についてもお伝えします。

エコキュートの貯湯タンクにお湯がたまらない原因

まずは、家全体でお湯が使えない、またはリモコンの残湯量表示が増えないという場合の主な原因について解説します。エコキュートは深夜電力を使ってタンクにお湯を貯める仕組みですが、そのプロセスが阻害される要因はいくつか考えられます。

原因①お湯の使いすぎによる一時的な「湯切れ」

最も一般的な原因の一つが、シンプルにお湯を使いすぎてタンク内の蓄えがなくなってしまった「湯切れ」です。エコキュートの貯湯タンクには容量(一般的に370Lや460Lなど)があり、一度に使えるお湯の量には限りがあります。

例えば、親戚や友人が泊まりに来てシャワーの使用回数が増えたり、普段よりも浴槽に多くお湯をはったりした日は、翌日の沸き上げ予定分まで使い切ってしまうことがあります。また、冬場は水温が低いため、シャワーの設定温度を保つために通常よりも多くのお湯(熱量)を消費します。そのため、普段と同じ感覚で使っていても、冬場だけ湯切れを起こしやすくなることがあります。

エコキュートには過去の使用量を学習して沸き上げ量を自動調整する機能が備わっていますが、突発的な大量使用には対応しきれない場合があります。

原因②配管からの「水漏れ」や冬場の「配管凍結」

物理的なトラブルとして注意したいのが、配管からの水漏れや凍結です。もし、沸き上げ運転は正常に行われているようなのに、いつまで経ってもタンクがお湯で満たされない場合は、タンク本体や配管のどこかからお湯が漏れ出している可能性があります。給水配管やヒートポンプ配管の継ぎ目などは、経年劣化により亀裂が入りやすい箇所です。

また、寒波が到来した冬の朝などには、配管内の水が凍結してしまい、タンクへの給水やヒートポンプへの循環がストップしてしまうことがあります。凍結すると、リモコンにエラーが表示されることもありますが、表示が出ないまま「お湯が増えない」という現象だけが起きることもあります。特に、屋外の配管保温材が劣化して剥がれている箇所は凍結のリスクが高まります。

原因③「沸き上げ設定」がオフ、または「休止モード」になっている

機器の故障を疑う前に確認しておきたいのが、リモコンの設定状況です。長期の旅行や出張などで家を空ける際、無駄な沸き上げを防ぐために「休止設定」や「沸き上げ停止」を行ったまま、帰宅後に解除し忘れているケースが見受けられます。このモードになっていると、当然ながらエコキュートはお湯を作りません。

また、手動で「沸き上げ停止」ボタンを押してしまっていたり、何らかの拍子に設定が変わっていたりすることもあります。リモコンの画面を見て、沸き上げを行わない設定になっていないかを確認する必要があります。

原因④ヒートポンプユニットの故障でお湯が作れていない

エコキュートは「貯湯タンクユニット」と、エアコンの室外機のような見た目の「ヒートポンプユニット」の2つで構成されています。お湯を作る役割を担っているのはヒートポンプユニットです。このヒートポンプが故障してしまうと、いくらタンクや配管に問題がなくてもお湯を作ることができません。

ヒートポンプは冷媒ガスを圧縮して熱を作り出す精密な機械です。電子基板の不具合や、冷媒ガスの漏れ、ファンの故障などが起きると、お湯を沸かす能力が失われます。この場合、リモコンに特定のエラーコードが表示されることが多いですが、お湯の増え方が極端に遅いといった症状から気づくこともあります。

原因⑤漏電遮断器(ブレーカー)が落ちて電源が供給されていない

意外と見落としがちなのが、電源供給のトラブルです。エコキュート本体には、安全のために独自の「漏電遮断器(ブレーカー)」が取り付けられています。落雷や一時的な電気的なノイズ、あるいは機器内部の軽微な漏電を検知して、この遮断器が作動して電源が落ちることがあります。

本体の電源が落ちていると、リモコンの表示も消えてしまうため「リモコンが壊れた」と勘違いしやすいですが、実は本体への通電が止まっているだけということもあります。また、家の分電盤にあるエコキュート用のブレーカーが落ちている可能性もあります。電気が来ていなければ、深夜になっても沸き上げ運転は開始されません。

エコキュートの貯湯タンクにお湯がたまらないときの対処法

原因がある程度特定できたら、次はその対処法を試してみましょう。専門業者を呼ぶ前にご自身で解決できる場合もあります。

対処法①リモコンで「沸き増し」を行い、お湯がたまるか様子を見る

まず最初に行うべき対処は、手動での「沸き増し(沸き上げ)」です。メーカーによって「沸き増し」「タンク沸き増し」「満タン」など名称は異なりますが、リモコンのボタン操作で強制的に湯沸かしを開始させることができます。

湯切れや学習機能による湯量不足が原因であれば、この操作でお湯がたまり始めます。沸き増しを開始してから数時間様子を見て、リモコンの残湯量表示が増えていくようであれば、機器の故障ではありません。急な来客がある日などは、あらかじめこの機能を使ってお湯を確保しておくと安心です。

対処法②配管の凍結なら「自然解凍」を待つ(熱湯はNG)

原因が冬場の配管凍結だと考えられる場合、適切な対処法は「気温が上がって自然に解凍するのを待つ」ことです。お昼頃になり気温が上昇すれば、配管内の氷が溶けて正常に稼働し始めます。

早くお湯を使いたいからといって、凍結した配管やバルブに熱湯を直接かけるのは避けてください。急激な温度変化により配管が破裂したり、接続部の部品が破損したりする恐れがあります。どうしても急ぐ場合は、配管にタオルを巻き、その上から「ぬるま湯(30度~40度程度)」をゆっくりとかけるようにしましょう。

対処法③貯湯ユニットの漏電遮断器を確認し、リセット(再通電)する

リモコンの画面が消えている場合や、お湯が沸かない場合は、貯湯タンクユニットを確認してください。多くの機種では、タンクの正面や側面に点検口カバーがあり、その中に漏電遮断器が設置されています。

遮断器のスイッチが「切」や「OFF」になっている場合は、一度「入」や「ON」に戻してみてください。一時的な誤作動であれば、これで復旧します。スイッチを戻してもすぐにまた落ちてしまう場合は、機器内部で実際に漏電している可能性が高いため、無理に操作せず、すぐに修理を依頼する必要があります。

対処法④現在時刻や沸き上げ設定(深夜のみ・おまかせ等)を見直す

リモコンの現在時刻がずれていないか確認しましょう。エコキュートは設定された時刻に基づいて深夜電力の時間帯を判断します。もし停電などで時刻が大幅にずれていると、昼間に沸き上げを行わなかったり、高い電気料金の時間帯に沸き上げたりする可能性があります。

また、沸き上げモードの設定も見直してください。「深夜のみ」の設定だと、昼間に湯切れしても自動で沸き増しを行いません。お湯の使用量が多い家庭では、「おまかせ」や「多め」といった、使用量に応じて自動で湯量を調整してくれるモードに変更することをお勧めします。

エコキュートで浴槽にお湯がたまらない原因

次は、「シャワーやキッチンからはお湯が出るのに、お風呂の自動お湯はりができない」「設定した水位までお湯がたまらない」というケースについて解説します。これはタンクの問題ではなく、浴槽へのお湯はり機能に関連するトラブルです。

原因①浴槽の「排水栓」がしっかり閉まっていない・パッキンの劣化

非常に単純ですが、よくある原因が「排水栓の閉め忘れ」や「閉め方が不十分」なケースです。自動お湯はりを開始しても、栓の隙間からお湯がどんどん流れていってしまえば、いつまで経っても設定水位には到達しません。

また、排水栓自体は閉めていても、ゴムパッキンが古くなって硬化していたり、ゴミが挟まっていたりすると、そこから水漏れが発生します。エコキュートは一定時間お湯を出しても水位が上がらない場合、エラーを出して停止することがあります。

原因②循環アダプター(フィルター)が汚れで目詰まりしている

浴槽の内部にある「循環アダプター(金具部分)」には、配管へのゴミの侵入を防ぐためのフィルターが付いています。このフィルターに入浴剤の成分や髪の毛、湯垢などが詰まると、お湯の通り道が塞がれてしまいます。

お湯はりや追い焚きの際、エコキュートはこの循環アダプターを通してお湯を出し入れします。ここが詰まるとお湯がスムーズに出なくなり、センサーが異常を検知して動作を停止させてしまうことがあります。

原因③設定した「水位」が低くなっている、または設定ミス

リモコンで設定している「ふろ水位」の設定値が、意図せず低くなっている可能性もあります。家族の誰かが設定を変更したり、停電などで設定がリセットされたりした場合、普段よりも低い水位で止まってしまうことがあります。

また、浴槽を買い替えた場合やリフォームをした直後などは、以前のエコキュートの設定のままでは水位が合わないこともあります。

原因④水位センサーの故障により、お湯が入っていると誤検知している

エコキュートには、浴槽にどれくらいお湯が入っているかを検知する「水位センサー(圧力センサー)」が内蔵されています。このセンサーが故障すると、実際には浴槽が空っぽなのに「もう十分にお湯が入っている」と誤って認識してしまうことがあります。

その結果、お湯はりボタンを押してもすぐに「お風呂が沸きました」というメロディが流れて運転が終了してしまったり、極端に少ない量で止まってしまったりします。

エコキュートで浴槽にお湯がたまらないときの対処法

浴槽にお湯がたまらないトラブルは、掃除や設定変更で直ることも多いです。まずは以下の手順を試してみてください。

対処法①排水栓のゴミを取り除き、確実に栓をする

まず浴槽の排水栓を点検します。栓のゴム部分や排水口の縁に髪の毛やヌメリが付着していると、水漏れの原因になります。スポンジやブラシできれいに掃除をし、異物が挟まっていない状態にしてください。

その上で、確実に栓を閉めます。押しボタン式のポップアップ排水栓の場合、ボタンの不具合で完全に閉まりきらないこともあるため、手で栓を押して密閉されているか確認すると良いでしょう。

対処法②循環アダプターのフィルターを取り外してブラシで洗浄する

循環アダプターのフィルターを取り外し、掃除を行います。多くの機種では、フィルターを左に回すと簡単に取り外せます。外したフィルターを古い歯ブラシなどでこすり洗いし、網目の詰まりを解消してください。

フィルターが目詰まりしていると、お湯はりだけでなく追い焚きの効率も悪くなり、電気代の無駄にもつながります。週に1回程度のこまめな清掃が推奨されます。

対処法③浴槽の「水位設定」を確認し、必要であれば高く設定し直す

リモコンのメニューから「ふろ設定」や「水位設定」の項目を開き、現在の設定値を確認します。もし低くなっている場合は、希望の水位まで上げて設定し直してください。

メーカーによっては「標準」「高め」「低め」といった段階設定や、具体的なcm単位での設定が可能です。設定を変更した後、再度自動お湯はりを試して、希望の位置で止まるかを確認しましょう。

対処法④メーカー指定の手順で「水位リセット(試運転)」を行う

水位の設定を変えても直らない場合や、誤検知が疑われる場合は、「水位リセット」を行います。これは、浴槽が空の状態からお湯をはり、センサーに「この量が満タン」という基準を再度学習させる操作です。

手順はメーカーによって異なりますが、一般的には以下の流れで行います。

  1. 浴槽を完全に空にして、排水栓を閉める。
  2. リモコンで「ふろ自動」を長押しする、またはメンテナンスモードから「試運転」などを選択する。
  3. 自動でお湯はりが始まり、完了するとその水位が記憶される。

正確な手順はお手持ちの取扱説明書を確認するか、メーカー公式サイトのQ&Aページを参照してください。

こんなときは故障かも?

ここまで紹介した対処法を試しても改善しない場合、機器本体の故障が疑われます。以下のような症状が見られる場合は、プロによる点検や修理が必要です。

リモコンに「エラーコード」が表示され消えない

リモコンの画面に、アルファベットと数字の組み合わせ(例:C23、H16、U51など)が点滅表示され、リセット操作を行っても消えない場合は、何らかの部品が故障しています。取扱説明書でエラーコードの意味を確認し、修理依頼時に伝えるとスムーズです。

対処法を試してもお湯が全く増えない・お風呂にお湯が出ない

沸き増しを数時間行っても残湯量メーターが全く上がらない場合や、フィルター掃除や水位リセットを行っても浴槽にお湯が出ない場合は、ヒートポンプや循環ポンプ、各種センサーなどの内部部品が破損している可能性が高いです。

ヒートポンプユニットやタンク周辺から水が漏れている

機器の周りが常に濡れている、配管から水が噴き出しているといった場合は、早急な修理が必要です。水漏れを放置すると水道代が高額になるだけでなく、漏電事故につながるリスクもあります。応急処置として、止水栓を閉めて水の供給を止めてから業者に連絡しましょう。

お湯を出そうとすると異音がする

お湯を使う際や沸き上げ中に、「ゴーッ」「キーッ」といった普段とは違う大きな音がする場合は、ポンプやファンモーターの寿命や故障のサインです。そのまま使い続けると完全に動かなくなる可能性があるため、早めの点検をお勧めします。

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エコキュートにお湯がたまらないトラブルは、設定変更やメンテナンスで直ることもあれば、専門的な修理が必要な場合もあります。もしご自身での対処が難しいと感じたり、故障の疑いがあったりする場合は、無理をせず専門業者へ相談するのが解決への近道です。

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この記事を書いた人
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